一般的に、ジューンブライドと言われて結婚式は6月がよいという考え方もありましたが、特定の時期にこだわりなく結婚式を挙げたいというカップルの方が多いのではないでしょうか。
日取りの決め手は人によってそれぞれですが、季節を問わず結婚式は挙げられています。
季節をまたいで結婚式が重なる時には、参列する方も服装に戸惑ってしまうかもしれません。
また、同じ季節に同じコミュニティの中で結婚式が続くことも稀にあり、そうすると同じコーディネートで参列するわけには行かなくなります。
今回は、結婚式二次会について、季節別の服装決めのコツを解説します。
全体的に気をつけておきたいこと
季節問わず、二次会に出席する時には注意しておきたいポイントがあります。
まずは、季節ごとの洋服決めのコツを見る前に、基本的なポイントをおさらいしておきましょう。
髪は下ろしっぱなしにしない
ロングヘアの場合、髪を下ろすスタイルは、実はマナー違反とされているのをご存知ですか?
食事をする時に髪がお皿の中に入ってしまったりと、あまり清潔感がないとされるのが理由です。
完全に下ろすのではなく、ハーフアップにするなど、スタイリングをしてまとめておきましょう。
男性の場合も、清潔感を大切に、すっきりとしたスタイルを意識することが大切です。 ひげはきちんと剃り、髪も整えましょう。
とはいえ、特別に美容院でセットをしたりする必要はありません。 きちんと櫛を当てて、整髪料をつけて自分で丁寧に整えていれば、それで十分です。
ひげや髪を伸ばしている場合でも、見苦しくないようにできるだけさっぱりと、綺麗に整えておくようにしましょう。
相手に不快感を与えない、清潔な身だしなみこそが、最大のマナーです。
縁起が悪いとされるものはNG
結婚式はお祝いの場所。 それは二次会でも同じです。 そのため、新郎新婦もゲストも縁起には神経質になっていることも。
死を連想させる動物の皮のアイテムや、黒ずくめのスタイルなど、縁起が悪いとされるスタイルはどの季節でもNGです。
これは、男性女性に関わらず、共通のマナーとなります。 しっかりと覚えておきましょう。
白は花嫁の色なので避けること
黒と同様、避けておきたい色が白です。 白は二次会の主役である花嫁さんのみが着用できる色とされているからです。
白のドレスやワンピースは清楚で華やかに見えるため、つい選んでしまいそうになりますが、注意しましょう。
新郎より目立たないこと
男性の場合も同様に、新郎よりも目立ってはいけません。 例えば、派手なカラーシャツを着ると、悪目立ちしてしまうことも。
結婚式二次会の主役は、あくまで新郎新婦であることを忘れずに、控えめな服装を心がけましょう。
淡い色のピンストライプなどであれば、柄があってもギリギリ大丈夫と言えますが、できれば白シャツが好ましいとされます。
「ただの白いワイシャツなんて」と思われるようであれば、織りが入っているものや、少し光沢のある素材のものを選ぶようにするとラグジュアリーになります。
では、いよいよ季節ごとの服装決めのコツを見ていきましょう!
春(3,4,5月)
まずは春。3月はまだ肌寒い時期もあったり、日によっては夏日のような気温の時もあったりと、寒暖差が激しい季節でもあります。
4月、5月と季節が変わっていくごとに過ごしやすくなっていきます。 春は卒業式や入学式、入社式などがあって出会いと別れが交差する季節です。
また、冬が終わって桜などの花が咲きはじめ、これからという未来を感じさせる季節でもありますので、結婚式には適した季節と言えるでしょう。
季節に合わせたコーディネートのポイント
暖かくなっていくに従って服装の素材も軽いものに変わっていくこの季節は、ドレスの色も軽めを選ぶのがポイント。
3月や4月であれば、パステルカラーやピンク系のドレスなどが季節によく合います。
桜も散って新緑がキラキラ輝き出す5月は、夏に向けて淡いグリーンのワンピースなどを選ぶと爽やかです。
ただ、パステルカラーは人によって似合う、似合わないがあり、中には苦手としている人もいるかもしれません。
また、パステルカラーと言っても色によって印象はだいぶ変わるもの。 ピンクと言っても、サーモンピンクなどのイエロー系ピンクもあれば、ブルー系ピンクもあります。
似合う色がきっと見つかりますので、お店で試着してみてください。 コーディネートのポイントとしては、寒さ対策をしっかりしておくこと。
3月はまだ肌寒い時期ですので、薄手のストールなど、何かあった時に羽織れるものを用意しておきましょう。
4月、5月は暖かさが増してくるので上着は必要ないかもしれませんが、空調の関係で肌寒さを感じることもあります。
念のためにストールは持っておいた方がいいかもしれません。 ストールは羽織ると上半身を広く覆ってしまうので、重たい色を選ぶとそれだけで印象が重たくなってしまいかねません。
春に選ぶストールは、明るめの色やラメ入りのものを選ぶといいでしょう。
暑ければくしゅっとまとめて首元にまけばよく、少し寒い時には広げて羽織るストールは、使い勝手がいいアイテムです。
淡い色だけだと締まらないこともあるので、どこかでワンポイントを入れて引き締めることがコーディネートのポイントです。
春だからこそ身につけられる・持てる小物
春と言えば、やっぱり桜。 桜のモチーフは、春だからこそ身につけられるものと言えます。
桜をあしらったピアスやネックレス、パーティバッグなどのコーディネートができているととても素敵です。
春は桜だけではなくて、色とりどりのいろいろな花が咲く季節です。 花をモチーフにした小物やカラフルな小物は華やかで、アクセントにもなります。
花をあしらったヘアアクセや、淡いカラーのリボンでヘアアレンジをするというのも、春らしいと言えそうですよ。
また、大きな花があしらわれたパーティバッグも華やかです。 色は単色のものもいいですが、春の小物はカラフルでも違和感がありません。
派手すぎたり下品になってしまったりということがないように、上手に選んでみてくださいね。
また、二次会にはネイルもしっかりして参加するという人も少なくないでしょう。 春は淡いピンクのやライトベージュのネイルが綺麗です。
ネイルにはモチーフを入れ込むことも多いですが、桜のモチーフを入れたり、指先だけカラフルにしたりといろいろ楽しんでみてください。
春に気をつけたいマナーやNG例
春と言っても、春先と初夏では気温もかなり変わってきますが、季節を通して気をつけたいのが服装の色。
パステルカラーなどの薄い色が主流になるかもしれませんが、白は新婦の色なのでNGです。
あまり注意せずに白いドレスを着て二次会に参列し、友人たちに指摘されて落ち込んで帰ってきたという失敗談を持つ人もいます。
新婦が気にしなくても、参列している他のゲストが気にしたりもしますので、白いワンピースは避けましょう。
春に着るドレスは薄手素材のものが軽やかでよいですが、時期によっては暑くて上に羽織るものが必要ない時もあります。
そういった時でも、露出が多い服装は避け、ある程度のフォーマルな服装を心がけましょう。
春の装い、男性は?
それでは、男性の場合は春らしい装いをどこに取り入れればいいのでしょうか。
男性の場合、基本的にスーツスタイルなのでブラックやネイビー、グレーといったダークカラーにまとまりがちですよね。
それでもどこかに軽やかさを、と考えた時には、やはりスカーフやネクタイの色で春らしさを演出するのがいいでしょう。
白や薄いグレー、シルバーカラーなどをチョイスして、装いに華やかさをプラスすると、軽やかな印象となります。
また、素材もリネンやコットンなど、軽やかなものを選ぶといいでしょう。 注意すべきスタイルには、どのようなものがあるのでしょうか?
男性のフォーマルスタイルは、ベスト着用が正式なものとされています。 春とはいえ、近年は思いのほか気温が上がり、暑い日もでてきますよね。
そういった時でも、ジャケットを脱がないのがマナー。 でも「どうしても耐えられない」と脱ぎたい時には、ベスト着用が必須となります。
ベストを着用していない状態でワイシャツのみの姿になるのは、フォーマルな場では厳禁です。
ワイシャツというものはシャツですから、元々「下着」という扱いでした。 結婚式や披露宴のようなかしこまった席はもちろん、二次会であっても結婚式の一部です。
そのような席で下着姿になるというのは歓迎されないことだということは、おわかりいただけるでしょう。
ただし、ベストを着用していれば脱いでも問題がないのです。 ベストも「上着」として考えられているからで
このマナーを知らないと、少しでも薄着にしたくて「今日は暑そうだから、ベストは着ないで行こう」とワイシャツとジャケットで出かけてしまい、マナー的にはジャケットを脱ぎたくても脱げない状態に陥ってしまいます。
脱ぎたくなる可能性がある季節、春だけではなく夏や秋口も、そういった時期だからこそベストをきちんと着用することを、忘れてはいけません。
夏(6,7,8月)
夏は梅雨の季節を挟み、どんどん気温が上がっていきます。暑いので結婚式を挙げるにはあまり適していないと考えるカップルもいますが、大安の祝日などはやはり結婚式が多く行われています。
夏の二次会の特徴は、屋外と屋内の寒暖差が激しいこと。 空調が効きすぎていて、夏服では寒いということも少なくありません。
特に男性はスーツスタイルなので、男性に合わせた空調になっている場合は、薄着の女性には寒く感じるものです。
こういったことにも注意しながら、夏に行われる二次会に参加する時の服装のポイントをまとめました。
夏に合わせたコーディネートのポイント
春は暖色系のパステルカラーが似合う季節でしたが、夏は涼しげにアイスブルーなどの寒色系が似合います。
素材もシフォンなどの薄手のものにしておけば見た目も涼しげですし、着ている本人としてもストレスは少ないものです。
寒い季節に比べて羽織るものが少ないため、ワンピース一枚で二次会に参加するという人も少なくありません。
一枚でも地味に見えすぎないよう、レースやフリルのついたもの、ドレープがあるもの、ツーピースやウエスト周りで切り替えを作るなど、動きが出やすいものを選ぶのもポイントです。
また、髪はアップスタイルで涼しげにして
おくと清潔感も増しそうです。 ショートヘアであれば、前髪を上げておでこを出すなどもおすすめですよ。
夏だからこそ身につけられる・持てる小物
夏と言えば、海水浴、お祭り、花火などのイベントが目白押しです。 それに合わせて涼しげな小物はいかがでしょうか?
例えば、ヒトデや貝など、ビーチを思わせるようなアクセサリーやピアス、バッグチャームなどもかわいいですね。
アクセサリーは、海の色と言えわれるターコイズや、太陽を連想するオレンジのサンストーンをあしらったものを身につけると、ぐっと夏らしさが増します。
そのほか、ゴールドのアクセサリーで華やかさを出すのもおすすめです。 ネイルには季節感を出しやすいもの。
スカイブルーやストライプのネイルで、夏らしさを楽しみましょう。
夏に気をつけたいマナーやNG例
夏はなんと言っても暑い! そして、梅雨の時期は湿度も増しますので、蒸し暑くて過ごしにくいと感じることも。
ストッキングは蒸れたり汗をかいたりするので、できれば素足で…と思うことがあるかもしれませんが、二次会といえどもフォーマルなお祝いの場ですので、ストッキングは着用しましょう。
また、靴も同じように蒸れてしまいやすいので、夏場はサンダルなどつま先やかかとが開いているものを履きたいもの。
特に二次会では立食のこともありますので、長時間靴を履く時にはできるだけ風通しがよいものがいいですよね。
しかし、かかとが見える靴は二次会といえどもマナー違反です。 もしもかかとが開いた靴を履きたいのであれば、サンダルのように完全にかかとが見えるものではなく、バックストラップの靴を選ぶようにしましょう。
夏は汗をかいてしまいます。繊細な人であれば、汗をかいてニオイが気になって二次会に集中できないことも… 汗をかいても安心なように、汗拭きシートは準備しておくと安心して二次会を楽しめるかもしれません。
梅雨に限らず夏は急なスコールで濡れてしまうことも考えられます。 雨に降られても対処できるよう、替えのストッキングやタオルを持っておくと安心ですね。
夏の装い、男性は?
男性の場合は、どのような点に注意すればいいのでしょうか。 いくら暑いからと言って、フォーマルな席では半袖のワイシャツはNGとされているのを、ご存知ですか?
ワイシャツの役割、それはジャケットからカラーと袖をのぞかせることで、よりドレスアップさせるというもの。 半袖のワイシャツでは、それはできませんよね。
どんなに暑くても、長袖のワイシャツを着用するのがマナーなのです。 暑さに弱く、どうしても不安という時は、スーツの素材をコットンなどの夏素材で揃え、少しでも通気性をよくする工夫をしておくといいでしょう。
また、最近は暑いからといって帽子を被っていきたいと考える方もいらっしゃるようです。 お洒落帽子も人気となっていて、二次会だからと被って行かれる方もいらっしゃいますね。
ですが、基本的に帽子は室内での着用はマナー違反となりますから、覚えておきましょう。
厳格に言えば、屋外でもシルクハットに燕尾服というスタイル以外では、帽子を被るのはマナーとしてはNGとなっています。
二次会の場合はそこまで厳しいマナーは求められませんが、「室内なのに帽子を?」と違和感を覚えるゲストはいるかもしれません。
出席しているメンバーを見て、室内で帽子を脱ぐか否かを決めるというのも一つの方法でしょう。 目上の方や、上司が出席するような二次会の場合は、帽子は脱いだ方がベターです。
もし、何か事情があって帽子をどうしても被っておきたいという場合は、あらかじめ新郎新婦にその意向を伝えておくのもいいでしょう。
新郎新婦が理解を示していてくれれば、マナー違反になっていたとしても、二次会の居心地はぐっと良くなります。
帽子を選ぶ際も、奇抜なデザインのものではなく、落ち着いた色味のシックで無難なものを選ぶようにします。
悪目立ちしないものを選ぶ姿勢を持つようにしましょう。 最後に注意しておきたいのは、足元です。 暑いからといってくるぶしまでの短い丈のソックスや、裸足はもちろんNGです。
きちんと黒、もしくは濃紺やダークグレーなどのミドル丈のソックスを選んで、履いていくようにしましょう。
秋(9,10,11月)
夏が終わると気温が下がり、過ごしやすい季節の到来です。 結婚式にも適した季節なので、この時期に二次会に参加する人も多いのではないでしょうか。
しかし、あまり結婚式や二次会に参加する機会がないと、季節に応じてワンピースなどの服を持っていないということも。
特に、夏と秋に続けて二次会に招待されている場合などは、夏に着たワンピースをそのまま使えばいいだろうと思っている人もいるかもしれません。
しかし、夏と秋ではそれぞれに似合う色や素材も違うもの。 季節感が違う素材の服装は意外に悪目立ちしてしまうので、当日肩身がせまい思いをする可能性もあります。
できれば、季節に合わせたコーディネートを心がけてみてください。
秋に合わせたコーディネートのポイント
例えばイエローは季節を問わず好まれる色ですが、夏はビタミンカラー、秋はマスタードと、その風合いは季節によって異なります。
他のカラーも同様です。 そのため、他の季節の服を着ると、浮いてしまいやすいのです。 秋と言えば、落ち葉などブラウンやベージュなどをイメージしますよね。
服装のカラーも、落ち着いたマスタードやブラウン、ボルドーなどの重めのカラーが映えます。
また、素材もベロアなど厚めのものを選ぶことで、秋らしさを演出することができそうです。 こういった厚手の素材には、クラシカルなスタイ
ルが似合います。
クラシカルなワンピースやツーピースで、他のゲストと一線を画すコーディネートをしてみてはいかがでしょうか。
秋だからこそ身につけられる・持てる小物
気温は下がってくるけれど、冬ほど寒くないのが秋。 そんな季節には、フェイクファーのティペットやボレロを着用してアクセントにするのがおすすめです。
本物の毛皮は結婚式や二次会ではNGですが、フェイクファーなら抵抗なくつけられます。
全体的に暗めの色でまとまりやすい秋のコーディネートですが、ティペットやボレロを明るめにして差し色にしたり、逆にティペットなどを重ための色にして、ワンピースをライトベージュなどでまとめるなどのコーディネートも映えますね。 ストッキングも色遊びができる季節です。
派手すぎないパープルやボルドー、ワインレッドなどのストッキングを合わせることで、全体の印象を整えることができます。
ネイルは、マットな質感のものやシックなカラーはいかがですか? あまり濃い色にしすぎると派手になってしまいかねませんが、他の色と組み合わせたりして全体的なバランスを整えながら、秋らしい配色のネイルを楽しんでみてください。
秋に気をつけたいマナーやNG例
秋ならではのマナーやNG例を見ていきましょう。 まず気をつけたいのは、ファーの素材を使う時です。 本物のファーや革は結婚式や二次会にはNGなので注意してください。
これらは殺生を連想させるため、縁起が悪いと言えわれているからです。 同じように、革を使ったアイテムもNGです。
ファーや革の素材のものを選ぶ時には、フェイクファーやフェイクレザーのものを選ぶようにしましょう。
もしくは、光沢のあるエナメル素材のものも二次会には使いやすいアイテムと言えます。 秋にかけて着用する服装の色が重くなっていきますが、黒を多く使ったコーディネートには注意です。
絶対に黒がNGというわけではありませんが、黒ずくめの服装は縁起が悪い、葬式のようだと嫌われます。
ネックレスが白などの明るい色であっても、黒のドレスに黒のボレロ、黒いストッキングでまとめたコーディネートはお葬式を連想させますので注意してください。
黒のドレスやボレロを着用するのであれば、明るめのワンピースやティペットを合わせる、ストッキングをベージュにするなど、全体的に華やかなスタイルに見えるような工夫が必要になります。
また、毛皮や革と同じく、ヘビ皮やクロコダイルなどの爬虫類の皮を使った小物もNGです。
パーティバッグや靴など、あまり気にせず選んだら爬虫類の皮が使われていたということもありますので、これから購入する場合にはしっかり押さえておきましょう。
秋の装い、男性は?
それでは、男性の場合はどのような秋のお洒落を楽しめるでしょうか。 秋らしい装いを、と考えると思い浮かぶのがブラウン系カラーですが、結婚式ではブラック、ネイビー、グレーが一般的に好まれる色となります。
ブラウンでは、カジュアルに感じられてしまうこともありますから、やはり上記3色の中で選ぶのがいいでしょう。
ブラックは、結婚式や二次会の鉄板カラーであり、フォーマル度という意味では抜群です。 ネイビーはどちらかというと、爽やかさのある清潔なイメージ、グレーは落ち着きのある知的な印象を与えます。
季節柄、ブラックやグレーがおすすめと言えるでしょう。 ただ、先ほども触れたように、全身真っ黒な装いというのも「喪」をイメージさせるため、避けるべきとされています。
ブラックスーツを着用する際には、蝶ネクタイを取り入れたり、ネクタイのカラーを明るいものにするなどの工夫が必要です。
毛皮や革製品も、女性の項目でもご紹介した通りNGとなっています。 秋小物は革製品も多いため、注意するようにしましょう。
冬(12,1,2月)
クリスマスやお正月など、イベントが目白押しの冬。 イルミネーションがきらめいて、結婚式二次会にも花を添えてくれるかもしれません。
一方で、寒さが厳しくなり、二次会の服装ではスタイルだけではなく防寒という観点からも、何をどのように合わせればいいのか迷ってしまう季節が冬です。
特に二次会は夜行われることが多いため、日中は暖かかったとしても、気温が下がって温度調節が難しくなることもあります。
冬に合わせたコーディネートのポイント
冬に寒色系はさらに寒さを招きそうで避けたいところではありますが、雪のイメージもあって、秋に比べて冬は逆に寒色系もしっくりくるんです。
真っ白は二次会には使えませんが、雪を連想するアイスミントなどのコーディネートも新鮮かもしれません。
ただ、素材は薄手で光沢のあるシフォンなどだと寒い上に、はたから見ても寒々しいもの。 厚手の生地でバランスを取りましょう。
また、屋外は寒くても二次会の会場は暖房が効いていて暖かすぎるくらい、という状況も珍しくないので、冬だからと言えって防寒対策をしっかりしすぎてしまうと、逆に暑くて汗をかいてしまう事態にもなりかねません。
そこで、できれば上から羽織れるストールやボレロなどで温度調節をしたり、ツーピースにしておいて、中に着るものを変えることで温度調節ができるようにしておくと安心です。
秋口にはボレロやティペットでも寒くありませんが、冬となるとそれでは寒さを防ぎ切らないこともあります。
冬のコーディネートは、厚手のストールが活躍しますよ。外にいる時はストールをマフラー代わりにして、コートと合わせて暖を取れますし、会場の中では肩にかけておけます。
また、着席した時には膝掛け代わりにも使えます。 ストールは一枚あるととても便利ですので、ぜひ持っておきたいですね。
靴ですが、ブーツはマナー違反です。 寒くても、ヒールの靴を選ぶようにしましょう。 防寒の効果は期待できませんが、フェイクファーのふわふわした素材のハイヒールやパンプスもかわいいですよね。
ここでも、動物柄の靴は避けましょう。
冬だからこそ身につけられる・持てる小物
冬と言えばクリスマスですが、ツリーや靴下などは、かわいいけれど時期を選んでしまいます。 そこでおすすめなのが、雪の結晶やスターのモチーフの小物です。
ワンポイントにピアスに使っても映えますし、ブレスレットにスターのモチーフというのもいいですね。 雪の結晶やスターであれば、クリスマスに関係なく冬の時期には使えます。
色であれば、ゴールドよりもシルバーカラーはいかがでしょうか。
もちろんワンピースなどの服装に合わせて選ぶのが一番ですが、シルバーカラーは「銀世界」と言えわれるように、冬の雪景色を連想させてくれます。 パーティバッグや靴のカラーとしてもおすすめです。
冬に気をつけたいマナーやNG例
秋には、全体が黒にならないように注意した方がいいと書きましたが、逆に冬は白い服装やネイルに注意しましょう。
服装では注意していても、ネイルは白色を使ってしまった、という失敗談もたまに耳にします。 ネイルくらい…という意見もありますが、よしとしないゲストもいるので、避けた方が無難です。
また、寒いからとタイツを着たくなりますが、タイツなどの厚手のものも実はマナー違反。 ストッキングを着用しましょう。
ストッキングと言えば、色で迷ってしまうかもしれません。 服装によってはベージュよりも黒いストッキングが合うものもありますし、足にあざなどがあって隠したいという理由で黒いストッキングが履きたいこともありますよね。
基本的に、ストッキングも黒は避けた方がよい色です。 グレーなどの他の色では目的を達せられないか、試着をするなどして確認しておくと安心です。
あざを隠したいなどの事情があって、やっぱりどうしても黒のストッキングを選びたいという場合には、真っ黒になる厚手のストッキングはなるべく避け、薄手のストッキングを選ぶようにしましょう。
冬の装い、男性は?
男性の冬のフォーマルスタイルに、冬らしい華を添えてくれるアイテムには、どのようなものがあるのでしょうか。 おすすめなのが「ポケットチーフ」です。
白いシルクのポケットチーフは厚みがあり、なめらかな光沢感がとても上品なもの。 冬スーツととても相性のいいお洒落小物と言えるでしょう。
普段、なかなかポケットチーフは使わないという方も、冬だからこそ華を添える装いとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。
男性の冬のお洒落についてですが、ひとつ注意して欲しいのが「コートの扱い」です。 冬は、基本的にコートを着用して式場や披露宴から二次会会場まで移動します。
会場周辺では、他のゲストと顔を合わせることもあるでしょう。 「室内では着ないものだから」と、気を抜くことなく選ぶようにしなくてはいけません。
例えば、ビジネスの場においては、近年スーツにダウンジャケットを合わせるスタイルもずいぶんスタンダードとなってきましたが、タウンジャケットは基本的にカジュアルなもの。
二次会とはいえ結婚式ですから、可能であれば避けるべきでしょう。 また、モッズコートもカジュアルなものとなりますから、同様に避けた方がベターです。
コートにファーがついているものも、たとえフェイクであったとしても殺傷をイメージさせるため、ファー素材は避けるようにしましょう。
どうしてもコートがない、という場合は着ていったとしても入口付近であらかじめ脱いで起き、すぐにクロークに預けるようにしましょう。
ダウンジャケットやモッズコート以外のコートも、二次会の会場に持ち込むと場所を取り、スマートではありません。 大きな荷物とともに、クロークに預けるようにしましょう。
会場によってはクロークがないこともありますので、そういった場合には折りたたんでしまっておけるサブバッグのようなものをあらかじめ用意しておくと安心です。
同じ季節に複数の結婚式に呼ばれた時の服装決めのコツ
20代から30代にかけて、結婚式ラッシュに巻き込まれることが何度かあるもの。
大学時代の友人が立て続けに結婚したり、職場の人の結婚式が続いたり… ゲストと一度しか会わないのなら、服装や小物も同じものを使い回せますが、何度か顔を合わせる人がいるとそうも行きません。
広い面積を占める小物を変える
ストールは使い方によっては背中の全面を覆い、占める面積が大きい小物の一つです。 結婚式によってストールを使い分けることで、違った印象を与えることができます。
また、靴やバッグといった小物の色をわかりやすく変えるのも有効です。 ワンピースが同じでも、小物を変えれば印象はかなり変わってきます。
男性の場合は、なかなか小物使いで印象を変える、というのが難しいですよね。 ただ、逆に言ってしまえば、男性の場合はスーツがスタンダードスタイルと決まっています。
それを強みとして、ネクタイやポケットチーフを少し変える程度でも、十分でしょう。 お洒落が好きな男性は、毎回違うスーツを着てきたり、小物を変えてきたりする方もいらっしゃいますが、そういった方が多いわけではありません。
特に二次会ですから、お酒も入りますし、男性の服装をそれほど細かく記憶している方もいないと思って大丈夫です。 あまり気にしすぎることなく、二次会を楽しみましょう。
ヘアスタイルを変える
ハーフアップにしていたのを、オールアップにしてみる。 前髪を作っていたのを、次の二次会では全て上げてみる。
このように、ヘアスタイルを変えることでもかなりイメージチェンジが図れます。 髪を切る・パーマをかける、染めるといった予定があるなら、二次会と二次会の間に美容室に行くのもいいですね。
髪に動きが出ることで、イメージもだいぶ変わります。 春夏秋冬と、4つの季節に分けて二次会の服装選びのコツについて解説しました。
季節問わず気をつけておきたいこともあれば、季節によって特にマナー違反になってしまったり、服装選びの時に気をつけておきたいポイントがあったりということもあります。
また、縁起が悪いとされるもの、白や黒の色使いというのは季節を問わず注意が必要です。 特に白は花嫁の色なので、ワンピースに使用することは避けましょう。
春夏は露出が多い服は避け、明るめのワンピースなどを選ぶことで軽やかで華やかなコーディネートが楽しめます。
一方で秋冬は重たくならないように心がけることで、重厚かつ華やかなスタイルにすることが可能です。 また、小物は季節感をより出しやすいアイテムです。
春であれば桜をモチーフに、夏であればヒトデや貝をモチーフにした小物を使うなど、遊び心を加えたコーディネートができますね。
季節によってストールを使い分けるのも便利です。 春先は薄手のストールを用意しておけば、ワンポイントにもなります。
冬ではコーディネートにも使える上に、防寒にも役立つため、ストールは季節ごとに1枚ずつ持っておくといいでしょう。
男性の場合は、女性に比べると印象を毎回変えるというのは難しい面もあります。 男性といっても、全員がスーツを日ごろから着用しているわけではありません。
そうなると、スーツを数多く持っているというわけではありませんし、普段はスーツを着用しない職種の方が結婚式に招待されると「どうしよう」と悩まれることも多いでしょう。
ですが、難しく考える必要はありません。 最低限のマナーを守っていれば、無理にアレンジや小技を利かせる必要はないのです。
清潔感のあるスタイルで、丁寧に身なりを整えてさえいれば、それで十分と言えるでしょう。
悩みながら、迷いながらお洒落をしたつもりが、実はマナー違反だったということがあっては、大切な友人の晴れ舞台を心から楽しむこともできません。
シンプルな定番スタイルであったとしても、なにも問題はないのです。 その場に駆けつけることが、新郎新婦にとって一番の祝福になることを忘れずに、自身を持って行きましょう。
季節問わず結婚式二次会の招待は届くもの。 ぜひ上手に服装選びを楽しんでくださいね。
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