結婚式二次会の定番ゲームといえばビンゴです。
しかし、二次会幹事の中には「ビンゴはありきたりだ、もっと盛り上がるゲームはないか」と考える人もいるようです。
確かに、定番すぎてビンゴゲームに飽きてしまっている、盛り上がりにかけることも少なくありません。
ところが、定番のゲームだからこそ、やり方次第でゲストを盛り上げることが可能になるのです。
ここでは、ビンゴゲームを盛り上げる工夫について解説していきます。
結婚式二次会でビンゴが定番なのはなぜ?
結婚式二次会でビンゴゲームが選ばれるのは、それなりの理由があります。
誰でも知っている
ビンゴゲームはゲスト一人一人がカードを持ち、発表された数のマスに穴を開けていきます。縦、横、斜めでも一列全てに穴があいたら当たりです。
これは、世代を問わず誰でも知っているルールであり、あえて詳しく説明する必要もありません。
一般的にゲームは歓談後に行われることが多く、既にお酒をたっぷり飲んでいるゲストもいます。
酔っぱらっている状態で複雑なルールや、今までやったことのないゲームに参加するのは難しいでしょう。
その点、ビンゴは誰もが知っているシンプルなルールであるため、ゲストの年齢や性別、状況に関係なく誰でも参加しやすいのです。
時間的にちょうどいい
二次会では限られた時間の中でケーキ入刀やファーストバイト、余興などさまざまな演出を盛り込みます。
ゲストが食事やドリンクを楽しむために、歓談の時間も十分設けたいところでしょう。そのため、ゲームに充てられる時間にも限りがあり、おおよそ20分前後が適当だと考えられます。
充てられた時間内で、ルールを説明する時間さえももったいないですが、ビンゴならほとんどのゲストがルールを知っています。
ルール説明などを省略してすぐにゲームを始めることができるため、ゲームに充てられる時間を十分確保できるのです。
ゲスト全員が参加できる
新郎新婦に関連するクイズやコーラ早飲み対決といったゲーム、クイズも会場を盛り上げてくれるでしょう。
しかし、このようなゲームの場合、ゲスト全員が参加できるわけではありません。
そのため、一部のゲストだけ盛り上がって、ほかのゲストは白けた雰囲気になるといった状況を生み出してしまいます。
その点、ビンゴは全員が参加できるゲームであり、ゲスト全員で盛り上がれるのが魅力です。
その場で参加できること
ゲームの種類によっては前に出てきたり、移動したりすることが求められます。
お酒を飲んでしまって動きたくない、疲れたから座っていたいゲストにとって、ゲームのために動かされることを苦痛に感じるかもしれません。
その点、ビンゴは座っていても立っていても構わず、ただ数字を聞きながらビンゴカードをチェックするだけで参加できます。
ゲストの満足度も高い
ゲームの種類によっては、費用負担が大きくなることがあります。
かけた費用の分だけゲストに還元されればゲストも満足してくれますが、それが難しいこともあるでしょう。
しかし、ビンゴは景品代以外にかかるカード、ビンゴマシーンも無料で貸してくれる会場が多く、費用の多くを景品に充てることができます。
ゲストが喜ぶ景品を揃えることができれば、ゲストの満足度も高くなります。
事前に準備するもの
ビンゴゲームで準備するものといえば、ビンゴカードとビンゴマシーンです。
最近は、ビンゴカードやビンゴマシーンも二次会会場で準備してくれるところもあり、幹事は大助かりです。
ビンゴゲームは、準備するものが少なくて楽ですが、実はそれ以外にも用意しておいたほうがいいものがあります。
マイク
これも、二次会会場で準備してくれるところがほとんどです。
会場が広い、参加人数が多いほどマイクで数字を読み上げないと、会場全体に声が伝わりません。
筆記用具
ビンゴマシーンで出た数字を読み上げる度に、その数字をメモしておきましょう。
短い時間のゲームとはいえ、トイレにいったりタバコを吸いに行ったりと途中で抜けるゲストは少なからずいるはずです。
また、誰かと話に夢中になっていて番号を聞き取れなくなることも出てくるでしょう。
そこで、番号が10個ほど出たら1回くらいの割合で、今まで出た数字を再度読み上げるようにするとゲストの聞き漏れを防げます。
ホワイトボード
出た数字をメモに取って読み上げるだけでなく、大きな画用紙やホワイトボードを用意して出た番号をどんどん書いていくという方法もあります。
いずれにせよ、番号を聞き忘れたり漏れていたりすることも多いので、再度アナウンスするかボードなどに書いて教えてあげると親切です。
景品
ビンゴの盛り上がりを左右するのが景品ですが、景品の数はゲストの20%におさめるのが適切です。
せっかく来てくれたゲストに申し訳ないからと、ゲスト全員分の景品を用意するケースも少なくありません。
しかし、景品が全員にあたってしまうと、イマイチ盛り上がりに欠けるようになります。
どうしてもゲスト全員にプレゼントを渡したいときは、二次会終了後にプチギフトとして渡しましょう。
二次会当日のビンゴ開始前にやること
二次会当日、ビンゴ開始前にちょっとした工夫をするだけで、ビンゴの盛り上がり方も大きく変わってくるものです。
カードにアレンジをする
ビンゴは市販のビンゴカードを使うと楽ですが、アレンジを加えたオリジナルカードで行うこともできます。
たとえば、マスを数字ではなく人の名前や動物にしてみるのです。
最近は、市販のビンゴカードでも数字ではなく動物や野菜の絵が描かれているものや、マスが空白になっていて自由に書き込めるタイプも販売されています。
ルールを変える
市販のビンゴカードは75個の数字が書かれています。
ビンゴが出そろうまで時間がかかり、それが中だるみや盛り下がりの原因になることもあります。
そこで、ビンゴカードのマスを少なくしてみましょう。
ゲームの時間が短縮できて、ゲストも集中しやすくなります。
ビンゴゲームのスタッフ決め
ビンゴゲームをスムーズに進め、盛り上げるためにはスタッフの協力が欠かせません。最低でも必要となるのが司会者、出た数字をメモする人、ビンゴマシーンを回す人の3名です。
もしくは、新郎新婦にビンゴマシーンを回したり、番号を読み上げたりする役をやってもらうのもいいでしょう。
カードの渡し方も重要!
ビンゴゲームで使用するカードは、受付時に受付係から渡されることがほとんどです。しかし、受付係から渡されるよりも、自分で選んだほうがその結果にも納得しやすいのではないでしょうか。
また、自分でカードを選ぶのもゲストにとって楽しみのひとつになるかもしれません。
事前にルールを説明
ビンゴを始める前に、司会からルールや景品について簡単に説明をしましょう。
リーチになったら「リーチ」と言うこと、ビンゴになったら「ビンゴ」と叫んで前に出てくることなど、基本的なルールについてゲストに伝えておきます。
また、景品をいくつか発表することで、ゲストのテンションを上げておきましょう。
ビンゴが始まったら
ビンゴゲームは歓談後に行われることが多く、お酒を飲んで酔っ払っているゲストも少なくありません。
しかも、ゲスト同士の話が盛り上がっているとゲームに長時間集中することが難しくなるでしょう。
そこで、テンポよく進行することでゲストをビンゴに惹きつけましょう。
役割分担と打ち合わせ
テンポよくすすめるためには、事前の役割分担と打ち合わせをしっかりとやっておくことです。
司会、ビンゴマシーンを回す人、出た数字をホワイトボードなどに書いていく人を決めて、流れの確認や予行練習をしておくと安心です。
一人目のビンゴが出たら
最初にビンゴに当たったゲストはかなり注目を浴びるはずです。
そこで、司会はビンゴに当たったゲストに前に出てきてもらって、自己紹介と新郎新婦との関係性、二人へのお祝いの言葉を述べてもらいましょう。
ゲーム中盤になったら
ビンゴに当たるゲストが増えてきて、だんだんとゲストの集中力も途切れてしまいます。
そんなときだからこそ、ゲストを奮い立たせるような工夫を取り入れるのもおすすめです。
たとえば、「アンラッキー賞」のように、空いているマス目が一番少ない人に出てきてもらうようにします。
これで、ビンゴに当たりそうもないゲストも、テンションを回復できるはずです。
景品の渡し方
ビンゴゲームで、ゲストが最も楽しみにしていることといえば豪華な景品です。
しかし、一般的なビンゴゲームではビンゴに最初に当選したゲストから、豪華な景品が順番に当たっていく仕組みです。
そのため、景品の数が少なくなっていくと、次第にゲストのテンションも下がってきてしまうのがデメリットになります。
景品はあとで発表
ビンゴゲームを盛り上げるためにも、景品はビンゴ当選者が全てそろってから発表するというやり方を取り入れてみましょう。
たとえば、ビンゴに当選したゲストから順番に、番号や景品名が書かれてある紙が入っている封筒を選んでもらいます。
そして、ビンゴが全て終わってから一斉に景品を発表するのです。
この方法だと、最後までゲストのテンションも維持でき、中だるみや盛り下がりも少なくできるでしょう。
司会が盛り上がりをサポート
ビンゴゲームの最中に、ゲストの集中力が途切れて中だるみや会場が静まり返ってくる時間が出てくることがあります。
そのようなときは、司会のサポートで場の雰囲気を盛り上げましょう。
たとえば、目玉景品が当たったゲストを大きな声で祝福する、そのゲストに自己紹介や新郎新婦へのお祝いの言葉、ビンゴゲームの感想を述べてもらうのも手段のひとつです。
また、最後に大きな声で「皆様ご参加ありごとうござました!以上でビンゴゲームを終了します。」と伝えるとメリハリが出ます。
こんな景品だと、さらに盛り上がる!
ビンゴゲームの景品の内容次第で、ゲストの盛り上がりも変わってきます。
特に喜ばれる景品をいくつか紹介していきますので、景品選びの参考にしてみましょう。
テーマパークペアチケット
ビンゴゲーム景品の定番で不動の人気があり、目玉景品として使われることが多いです。
誰もが知っている有名テーマパークチケットで、日付やパーク指定のないものが喜ばれるでしょう。
高級食材
なかなか食べる機会がないことから、ブランド和牛やカニといった高級食材も人気があります。
高級食材を用意するときは、当日持ち帰れるようにするのではなく、後日当たったゲストに景品を送るように手配するといいでしょう。
商品券や旅行券
自分の好きな物を購入できる、旅行に使える商品券や旅行券も根強い人気があります。
使えるお店の種類が豊富など、自由度の高い商品券や旅行券のほうがおすすめです。
ギフトカード
ネットショッピングで使用できるギフトカードや高級アイスクリームの引換券、カフェギフトカードなども人気があります。
ビンゴゲームは二次会の定番となっているからこそ、ゲストも「またか」と思ってしまうかもしれません。
ゲストのテンションが下がることを懸念してほかのゲームに変えようとしても、ゲスト全員が喜んでくれるゲームや演出を決めるのは簡単ではありません。
ビンゴゲームはルールや景品の渡し方など、やり方を少し工夫するだけでゲストの盛り上がり方も大きく変わってきます。
いろいろなアイデアを取り入れて、ビンゴゲームで二次会を盛り上げてみましょう。