二次会で新郎が新婦をお姫様抱っこする姿を、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「憧れるけど、もし本番で失敗したらどうしよう」そんなふうに思われるカップルもいらっしゃると思います。
今回は、お姫様抱っこの上手な仕方やコツについてご紹介します。
実はそれほど問題ではない「体重」
新婦側からすると、体重が非常に気になるところ。
でも、抱き上げる新郎からすると、実は体重はそれほど大きな問題ではないということを知っておきましょう。
いざ抱えられる時に新婦が恥ずかしさから暴れてしまうと、新郎に大きな負担を掛けてしまいます。
意外と知られていないお姫様抱っこの「コツ」
お姫様抱っこには、する方にも、される方にも「コツ」があります。
フィギュアスケートのペアやバレエ、社交ダンスでのリフトのように、二人の息を合わせると、ぐっと楽に抱っこすることが出来るのです。
では、コツについて具体的に見てみましょう。
まずは新郎側のコツをみていきましょう。
絶対やってはいけないのが力任せに腕で持ち上げることです。
立った状態のまま抱っこするなど無理な姿勢のまま腕で持ち上げようとすると腰を痛めます。
また腕の力だけでは新婦が持ち上がらないこともあります。
腕の力ではなく腰で持ち上げるようにしましょう。
具体的には新郎はまずは腰を落として片膝立ちの姿勢を取ります。
このとき利き手と同じ側の膝を立てるようにします。
右利きの人は右膝を立てましょう。この状態で新婦に太ももの上に座ってもらい、首に抱きついてもらいます。
新婦に抱きついてもらったら新婦の腰の上を利き手で持ち、反対の手で膝の裏を抱えます。
このときできるだけ新婦を新郎の身体の近くに引き寄せましょう。
新婦を身体の近くに引き寄せることで重心が取りやすくなります。
この状態で腰を立てて姿勢をまっすぐにして立ちあがりましょう。
立ちあがる時回りながら持ち上げると遠心力を利用できるので新婦を楽に持ち上げることができます。
新郎が回りながら立ちあがると新婦のドレスがふわっと揺れるので、見た目も華やかになります。
パーティー時にはおすすめです。
抱っこされる新婦側のコツは新郎に密着することと背筋を伸ばすことです。
みんなの前でお姫様抱っこされるときはつい恥ずかしくなって身体を新郎から離しがちです。
ですが身体が離れると新郎が感じる重さも倍になってしまいます。
お米など重たいものを運ぶとき身体から離して運ぶより身体と密着させた方が運びやすいですね。
自分の体重が気になる新婦はなおさら新郎と身体を密着させましょう。
抱っこされるときは必ず新郎の首に両手をかけます。
首に手をかけると重心が3点に分散するので新郎の感じる重さをぐっと減らすことができます。
新郎が膝を抱き抱える体制になったら新婦も上に身体を持ち上げるような体制をとります。
腹筋に力をいれてお腹をへこませ、背筋をピンとのばしましょう。
頭が上に引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばすとうまくいきます。
新婦が自分の姿勢を自力で保つようにすると新郎はかなり持ち上げやすくなります。
これはフィギュアスケートや社交ダンスでも使われている方法です。
ペアで行うフィギュアスケートや社交ダンスで男性が女性を持ち上げるとき、女性の背筋は伸びていますね。
姿勢がよいと抱きあげられた時に女性のスタイルが美しく見えるだけでなく、持ち上げる男性への負担も軽くなります。
お姫様抱っこを成功させるには新郎側と新婦側がそれぞれコツを押さえるのがポイントです。
当日いきなりお姫様抱っこをすると失敗したり身体を痛めたりする恐れがあります。
ゲストからするとせっかくのシャッターチャンスなので余裕を持って成功させたいですね。
上記のコツを押さえた上で事前に何度か練習してみましょう。
大切なのはタイミングを合わせること
新郎は腰を充分落とし、抱き寄せるように新婦を抱き上げます。
腕だけで抱き上げようとすると、腰を痛めてしまう危険がありますので、充分注意が必要です。
そして、新婦側も抱き上げてもらうタイミングで背筋を伸ばし、腕を新郎の首に回すといいでしょう。
二人の息、タイミングがぴったりと合うと、想像以上に楽にお姫様抱っこをすることが出来ます。
新郎がやっておきたいお姫様抱っこのためのトレーニングについて
お姫様抱っこをする際のコツを押さえたら、新郎は本番に向けてぜひトレーニングを行いましょう。
お姫様抱っこに必要な筋肉は大きく分けると腕・背中・お腹・太もも・お尻の筋肉になります。
まずは上半身の筋肉を見ていきましょう。
腕の筋肉といえば力こぶを作る上腕二頭筋と力強い肩を作る三角筋前部ですね。
お腹の筋肉ではシックスパックを作るのに必要な腹直筋、背中では背骨を支える脊柱起立筋群を鍛えるのがポイントです。
腕の筋肉を鍛えるにはダンベルカールとフロントレイズがおすすめ。
ダンベルカールでは手を伸ばしてダンベルを持ち、片側の肘を曲げてゆっくりとダンベルを持ち上げて、ゆっくりと降ろします。
フロントレイズでは立った状態で手を伸ばして太ももあたりで両手にダンベルを持ち、ダンベルを胸の前までゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと降ろします。
ペットボトルをダンベル代わりに使うと仕事の合間にも簡単にできるトレーニングです。
腹直筋を鍛えるにはクランチで。
いわゆる腹筋運動です。
脊柱起立筋群はバードドッグで鍛えましょう。
四つん這いになった状態で右の足と左の腕をまっすぐ伸ばしてゆっくり上げ下ろします。
反対側も同様に行います。
下半身で鍛えるべき筋肉といえば太腿四頭筋と大殿筋群です。
太ももの大部分を占める太腿四頭筋はスクワット運動で鍛えましょう。
お尻のほとんどを占めるといってよい大殿筋群を鍛えるにはヒップリフトで。
仰向けになった状態で膝を立て、その状態でお尻をゆっくりと上げた後ゆっくりと降ろしていきます。
これらのトレーニングはわざわざスポーツジムに行かなくても自宅や職場で簡単にできるものばかりです。
休憩時間やすきま時間をうまく利用して行うのがおすすめ。
筋肉を鍛えると引き締まった身体でタキシードをかっこよく着こなせる効果もあります。
披露宴や二次会に向けてぜひトレーニングしておきましょう。
子どもを抱っこする時、起きている子を抱っこするよりも、眠っている子を抱っこする方が重く感じるのをご存知でしょうか。
これは、子どもが全身を預けてしまっている状態であることが原因です。
同様に、女性側が恥ずかしがって協力的でないと、お姫様抱っこは成功しません。
「二次会で声が掛かるかも…」そんな予感がするカップルは、恥ずかしがらずにぜひ打ち合わせをしておくことをおすすめします。