結婚式の二次会はプロが司会を行う披露宴と違って、新郎新婦の友人が幹事や司会を行うケースがほとんどです。
事前に進行や原稿を作って準備を万全に整えていたとしても、予想外のトラブルが発生することがあります。
予期せぬトラブルが起こってしまうと、幹事や司会が慌ててしまい冷静に対応できなくなってしまうかもしれません。
そこで、起こりそうなトラブル事例やその対処法について理解しておくと、不測の事態が起こったときに役立つでしょう。
ここでは、二次会で起こりがちなトラブル事例について解説していきます。
新郎新婦が遅れている
披露宴会場からの移動時間も考慮し、二次会のスケジュールを組んでいることでしょう。
しかし、披露宴が伸びるなどさまざまな事情で、新郎新婦の二次会会場への到着が遅れてしまうこともあります。
ゲストは全員揃っており開始時間も迫っているのに二次会がスタートしないと、ゲストも不安になるでしょう。
新郎新婦の到着遅れは、起こる可能性の高いトラブルのひとつですので、対処法を考えておくことをおすすめします。
ゲストに状況を説明すること
まず、司会がやるべきことは、新郎新婦が遅れていることをゲストに伝えることです。
あとどのくらいで会場に到着できそうなのか、開始時間の目安などを伝え、新郎新婦に代わってゲストにお詫びしましょう。
スケジュールに余裕を持つこと
こんな演出やあんな演出もやってみたいと、演出を詰め込み過ぎてしまうと予定していた時間内に終わらないことがあります。
新郎新婦が遅れることも考慮して、スケジュールには余裕を持たせましょう。
時間の都合で演出や余興を削る必要が出てくることもあるため、演出や余興の優先順位を決めておくことも大切です。
場を繋ぐプランを用意しておく
予定通りに集まってくれたゲストは、新郎新婦の到着まで手持ち無沙汰になってしまいます。
ゲストを飽きさせないためにも、何かしら場を繋ぐ策を考えておきましょう。
たとえば、披露宴や結婚式の映像を流すのも手段のひとつです。
二次会から参加しているゲストも多いため、披露宴や結婚式の映像を流すと喜んでもらえます。
ほかにも、ゲストインタビューというプランも考えられます。
あらかじめ新郎新婦と打ち合わせして、インタビューできそうなゲストをピックアップ、事前にお願いしてもらっておくと、ゲストにも頼みやすいでしょう。
司会の話を誰も聞いてくれない…
ゲスト同士の会話が盛り上がっているときなど、会場全体がざわついていると司会の話が耳に入らないことも出てくるでしょう。
大きな声ではっきりと話すこと
会場が広くゲストの数が多いほど、会場全体に司会の声が通りづらくなります。
司会の声が聞こえないと、ゲストは司会の話に注目してくれません。
マイクを使って、ゲスト全員に聞こえるくらいの大きな声ではっきりと話をするように心がけましょう。
マイクの音量を上げる
二次会では、マイクを貸してくれる会場がほとんどです。
会場がざわついているとき、司会の話を聞いてくれないときはマイクのボリュームを上げてみましょう。
ただし、音量を上げすぎるとゲストが不快になることもあるため、注意が必要です。
また、会場広いときは、会場全体に声が聞こえるように司会が動き回って話をするのもおすすめです。
事前に音響担当者とボリュームについて打ち合わせをしておくと、適切な音量が把握しやすくなるでしょう。
原稿を作っておこう
二次会の司会は、新郎新婦の親しい友人が行うことがほとんどです。
プロの司会ではないため、段取りを誤ったり、進行に手間取ったりするだけでなく、言い間違えや噛む回数が多くなることがあるでしょう。
司会の拙さがあまりにも目立つと、ゲストが司会の話に集中してくれなくなります。
事前に原稿や段取り表を作る、発声練習をしておくなど十分な準備をすることで、経験不足をある程度カバーできるでしょう。
酔ったゲストが暴走!
二次会ではフリードリンク制で、お酒やソフトドリンクを飲み放題にしているケースが多くみられます。
久しぶりに再会するゲスト同士もいて話が盛り上がり、その場の雰囲気でつい飲み過ぎてしまうことがあるでしょう。
ところが、飲み過ぎてしまって自分がコントロールできなくなり、暴走するゲストが出てくることがあります。
酔っ払いゲストの友人に協力を依頼
酔っ払ったゲストが新郎新婦や司会に絡んでくるようなことがあれば、すぐに対処しなくてはいけません。
ただし、司会や新郎新婦が直接相手にしてしまうと、会場全体が酔っぱらったゲストに注目してその場の雰囲気が悪くなることがあります。
そこで、酔って絡んできたゲストの友人に協力してもらいましょう。
「この方の友人はいませんか?お水やお茶を一杯あげてください」といったように、友人に介抱をお願いするのです。
グループで絡まれたとき
1人ではなく複数の酔ったゲストに絡まれたときは、司会だけでは太刀打ちできません。
グループで絡んできたときは、新郎新婦にも協力をお願いしてゲストたちをなだめてもらいましょう。
ゲストに不快な思いをさせないように、優しく注意するのがコツです。
時間が押しているのにサプライズが始まった!
会場を貸し切っている時間も限られているため、その時間内で全ての進行や演出を終えられるように計画を立てていることでしょう。
しかし、さまざまな事情で二次会が長引いてしまうことも少なくありません。
時間が押していると、司会者や幹事は撤収時間に間に合うように何とか二次会を進行しようと焦るでしょう。
ところが、そんなときに限ってサプライズが始まることがあるのです。
突然サプライズを頼まれることも
たとえば、新郎や新婦の誕生日が近い場合、ゲストの数人が誕生日をサプライズでお祝いしたいと頼まれることがあります。
事前にお願いしてくれれば何とか調整できたものの、当日となると厳しいのが司会や幹事の本音でしょう。
しかし、せっかくの好意を断ってしまうと、ゲストに嫌な気持ちを抱かせてしまうかもしれません。
そのようなときは、歓談の時間や余興や演出の空いた時間をやりくりしてサプライズを取り入れてみましょう。
タイムスケジュールは余裕を持って作ること
演出や余興、ゲームは時間通りに進むとは限らず、むしろ、時間が伸びると思ってタイムスケジュールを作るのが望ましいでしょう。
タイムスケジュールに余裕を持たせておくと、急にサプライズが入ったとしてもそれほど慌てずに済みます。
時間が余ってしまったときのために歓談の時間を長めにとる、結婚式や披露宴の映像を流すなどといったプランを考えておくといいでしょう。
機材がちゃんと動かない…
二次会の余興や演出では映像や音楽、マイクといった機器が大活躍してくれます。
ところが、それらの機材が予定通りに動かないとしたら、司会や幹事はかなり慌てることでしょう。
事前打ち合わせで確認
音響や映像の機材は、基本的には会場が貸してくれることがほとんどです。
会場との事前打ち合わせのときに、機材の使い方や万が一トラブルが起こったときの対処法について確認しておきましょう。
会場によってはトラブルに備えて、予備を用意してくれていることがあります。
新郎新婦の乾杯のお酒がない
新郎新婦が入場して高砂席に着いたら、乾杯の音頭を取ってもらいます。
ゲスト全員はドリンクグラスを持っているのに、新郎新婦の乾杯用ドリンクがない!ということも出てきます。
まずはオーダーしよう
司会は、新郎新婦を含め、全員にドリンクがいきわたっているかどうかを確認します。
新郎新婦のドリンクグラスがないときは、速やかにスタッフにオーダーしましょう。
司会がその場をつなぐ
新郎新婦のドリンクが到着するまで間が空いてしまいますので、司会がその場をなんとかつなぎましょう。
「皆様、間もなく新郎新婦につぎたての生ビールが到着いたします。
新郎新婦の門出を祝って、大きな声で乾杯のご発声をお願いします。
今しばらくお待ちください。」
といったように、司会が一言加えるだけで会場の雰囲気が変わってくるのです。
結婚式二次会当日は、進行表や原稿を作って準備をしていても緊張してしまうものです。
緊張した状態の中で予期せぬハプニングが起こってしまうと、焦りで冷静に対応できなくなるだけでなく、そのあとの進行にも影響が出るかもしれません。
よくあるハプニングについて対処法を知っておくと、トラブルが起こったときも慌てずに対応できるようになるでしょう。