結婚式二次会の幹事は、二次会の数カ月も前から打ち合わせや準備を進め、当日も早めに会場入りして準備から進行、後片付けまで、たくさんの仕事があります。
新郎新婦の友人や同僚が幹事を引き受けてくれることが多いのですが、親しい間柄でも2人のために頑張ってくれた幹事にはお礼をするのがマナーです。
お礼のやり方も千差万別ですが、基本は幹事の二次会会費を免除し、さらにお礼を渡すケースが多いようです。
ここでは、幹事の二次会会費を免除するスマートなやり方について解説していきます。
二次会幹事の会費はどのようにすればいいの?
二次会の会費は、相場が5,000円から6,000円と、通常の飲み会に比べて高めに設定されています。それは、会費の中に料理や飲み物代だけでなく、ビンゴゲームなどの景品代までが含まれているからです。
しかし、この会費を幹事に負担してもらうのは気が引けるでしょう。
幹事の仕事は、二次会の3~4カ月前から打ち合わせを何度も重ねて内容を考え、招待状を作成し、会場を予約するなど、やるべきことが山のようにあります。
そのうえ、仕事などで忙しい合間をぬって、新郎新婦のために動いてくれていますので、感謝の気持ちを言葉や物で示すことが大切です。
現金やお礼を渡して感謝の気持ちを伝えるやり方もありますが、人によっては遠慮してしまい、新郎新婦からのお礼を受け取りにくいと感じる幹事もいます。
そのため、現金や物をもらうよりも、会費を免除してもらったほうがスマートな方法だと捉える人が多いのです。
お礼として幹事の会費は免除するのが一般的
先ほどもお伝えしたように幹事がやることは非常に多く、二次会終了後も無事に終わった安堵感で、精神的にも肉体的にもかなり疲れているはずです。
自分たちのために頑張ってくれた幹事に対して、新郎新婦はきちんと感謝やお礼をする必要があります。
いろいろなやり方がありますが、一般的には幹事の会費を免除することで、幹事に対して思いやりや感謝の気持ちを示す新郎新婦が多いようです。
ほかのゲストに配慮して、後から返金する方法もあり
幹事からは会費をもらわないのがベターですが、場合によってはもらったほうがいいこともあります。
それは、ほかのゲストから不満をもたれないようにするためです。
二次会幹事を経験したことがないゲストだと、幹事の仕事が多いことや苦労などがわからないということもあるでしょう。
中には、幹事が会費を免除されていることを知ると、不快感を表すゲストが出てくることも。そうなると、会場全体の雰囲気も悪くなってしまいます。
そこで、建前上は幹事にも二次会会費を払ってもらい、後でこっそりと返金するとほかのゲストからは幹事の会費が免除されていることはわからず、ほかのゲストが不満を抱くこともないでしょう。
幹事から会費をもらう場合は金額を下げるなどの配慮を
会費を免除すると幹事に伝えると、幹事が恐縮して会費を払うと申し出てくることがありますが、そのときは、会費の支払いを無理に断るのではなく、ほかのゲストよりも金額を下げるようにします。
ただし、会費の額を下げるだけではお礼として不十分ですので、後でお礼をするようにしましょう。
幹事の会費を免除した場合はお礼なしでもOK?
二次会幹事にお礼や感謝の気持ちを示すために、幹事の会費を免除するケースが多いですが、その場合は、それ以外のお礼はしなくてもいいのか不安に感じる新郎新婦も多いでしょう。
会費を免除した場合でも幹事にお礼をするのが一般的ではありますが、お礼をするかどうかは幹事の仕事量などで判断することも1つの方法です。
幹事の仕事はたくさんありますが、ほとんどの事前準備を幹事にお願いしてしまうと、幹事も忙しくなってしまい、作業が中断したりすることがあります。そのため、その一部を新郎新婦が行い、幹事の負担を少なくしているケースもあるからです。
また、二次会の事前準備は新郎新婦がメインで行い、二次会当日の仕事のみを幹事にお願いするケースも少なくありません。
事前準備から当日まで、たくさんの労力を注いでくれた幹事には、会費免除以外のお礼をプラスしたほうがより強く感謝の気持ちを伝えられます。
幹事が会費を払うどうかは新郎新婦から伝えよう
幹事を引き受ける人によっても、会費に対する捉え方はさまざまです。
例えば、二次会幹事は新郎新婦と親密な関係だからこそお願いされるものであり、お祝いの気持ちで幹事を引き受けるので会費を払うべきだという意見もあります。
一方で、ゲストとして招かれた以上会費を払う義務はあるが、別でお礼をしてほしいという意見、新郎新婦をお祝いしたい気持ちはあるが幹事の仕事は忙しく、当日も十分に飲食できないため、会費を払うのは納得いかないという声も聞かれます。
このように、幹事の会費については幹事自身の考え方もさまざまですが、幹事が自分たちの判断で会費を払うかどうかを決めることはできません。
そのため会費をどうするかは、事前に新郎新婦から幹事に伝えておくことが大切です。
幹事は、新郎新婦から会費はいらないと言われたら払う必要はありませんし、会費について伝えられていないときは会費を払っておくのが無難です。
そして新郎新婦は、幹事に会費を払ってもらった場合は、二次会終了後に会費以上のお礼をするといいでしょう。
幹事から会費をもらわない場合に押さえておきたいポイント
幹事から会費をもらわない場合には、注意しておきたいことが2つあります。
それは、予算の立て方と受付担当への事前連絡です。
幹事から会費をもらわなくてもいいように予算を立てる
二次会に参加するゲストの会費には当日の飲食代だけでなく、ビンゴゲームなどの景品代も含まれています。そのため、参加ゲストの人数から予算を立てて、その予算内で購入する景品、二次会会場や料理内容などを決めるのが一般的です。
幹事は、新郎新婦から希望の予算感を聞いたうえで、こういった二次会にかかる費用を想定して計画を立て、予算オーバーにならないように予算管理することも、とても重要な仕事の1つになります。
ところが、幹事も二次会の参加ゲストとしてリストに入っていますので、幹事の会費を免除するかどうかで、予算にも影響が出てきてしまうでしょう。
幹事の会費を免除する場合には、新郎新婦から幹事の会費分を抜いて予算を組み立てるよう、あらかじめ幹事に伝えておくことが大切です。
しかし、事前に会費を免除することを伝えると、幹事が恐縮してしまうかもしれません。
そのようなときは、幹事には会費を払わなくてもいいということを二次会間際まで伏せておくのも一つの手です。
会費を払う段階、または二次会にかかった費用を計算する前に、新郎新婦が幹事の会費分を負担すれば、幹事に余計な気を使わせずに済むでしょう。
当日の受付担当に幹事の会費は不要なことを伝えておく
二次会当日は、受付担当が会場入り口に待機して、ゲストの出欠確認と会費集めを行います。そして受付担当は、新郎新婦や幹事から事前に渡された出席者リストをもとに、会費を支払ったかどうかがわかるようにチェックをつけていきます。
このとき受付係には、幹事からは会費をもらわないようにすることを事前に伝えておきましょう。
二次会では、幹事が複数いる場合は幹事のだれかが受付を担当するケースもあれば、受付だけ別の友人や知り合いに頼むケースもあり、それぞれです。
いずれにせよ、受付担当にきちんと伝えておかないと、幹事が会費を払うことになってしまいますので注意しましょう。
幹事は新郎新婦の親しい人が引き受けることが多く、新郎新婦をお祝いしたいという気持ちを持ってくれています。
しかし、幹事は思っている以上にやるべきことがたくさんあり、準備から当日まで大忙しです。
たとえ仲が良くても、自分たちのために頑張ってくれた幹事に対しては、精一杯のお礼と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
お礼をする方法はさまざまありますが、二次会中もゆっくり過ごすことができないことを考えて、幹事の会費を免除するなどの配慮をしましょう。