結婚式の二次会を滞りなく進行するには、司会が要と言えます。 二次会を盛り上げるためにも、やはりトーク上手な人にお願いしたいもの。 今回は、結婚式二次会の司会を依頼する際の人選について、そして最近注目を集めている「プロ司会者」についてまとめてご紹介します。
友人に司会を頼むなら「仕切りが得意」な人を
どんなに親しい友人でも、そしてその人が素敵な人だったとしても、人前に出て仕切るのが苦手な人は二次会の司会者という仕事は適しません。 お願いしたとしても、依頼された側も困るでしょうし、二次会自体が滞ってしまう可能性もあります。 親しさや、お付き合いの深さだけで選ぶのは難しいのが、司会という仕事。 では、どのような方を選んで、お願いすればいいのでしょうか。 結婚式の二次会に限らず、何かしらの会を取り仕切る人ことが上手にできる人には、いくつかの共通点があります。 まず、人前に出ることが苦にならず、上手にその場を仕切り、会を進行させることができること。 そして機転が利き、場つなぎでトークができることなどが挙げられます。 その観点から考えると、幾人かのご友人が頭に浮かんでくるのではないでしょうか。 そういった人物を厳選し、司会をお願いするといいでしょう。 ただ、あまり調子が良すぎると、失言が…なんてこともあり得ますので、慎重さのある方を選ぶことをおすすめします。
「司会は大役」誠意を持ってお願いすべし
一般的には、新郎側新婦側それぞれ2~3名の友人に、二次会の幹事を依頼します。 幹事の中で司会を選ぶことが多いと思いますが、司会はなかなかの大役。 「この人なら大丈夫」と思える人が居たら、幹事を依頼する際に「司会もお願いしたい」ということも伝えておきましょう。 本人の了承を得られたら、他のメンバーにも幹事をお願いしたいこと、司会については依頼する人が決まっていることを伝えましょう。 二次会の幹事を依頼されると「人前で何かしないといけないのかな」と不安に感じる方も多いようなので、司会が決まっていることが分かるとホッとして、引き受けてもらいやすくなるという面もあります。 「仕切るのが得意」「トークなら任せて」と自負している人がいる場合、司会を指定せずに幹事を依頼すると新郎新婦から見て、必ずしも適任とは思えない方が司会になってしまう危険性もあります。 自分たちの二次会のためにひと肌脱いでくれるのはとても嬉しいけれど、二次会はぶっつけ本番で、やり直しがききません。 口から出てしまった言葉を、無かったことにすることはできないのです。 二次会司会者の選定は、慎重に行うようにしましょう。
友人が司会をしてくれる最大のメリットは「新郎新婦をよく知っていること」
新郎新婦をよく知る友人だからこそ、トークに温かみや、二人を思う気持ちが端々に現れます。 そんな心のこもった司会は、ゲストたちを優しく、穏やかな気持ちにしてくれるもの。 思い出話が入ったり、友人同士も知り合いなので、ゲームでインタビューをする時にも友人ならではのコメントが出てきたりと、とてもアットホームな雰囲気で二次会を進行することが可能なのです。 友人に司会を依頼する最大のメリットは、そこにあると言えるでしょう。
負担が大きい「司会」という仕事
友人に司会を依頼する一番のデメリット、それは大役を任された友人にプレッシャーを与えてしまうという点が挙げられるでしょう。 「二次会で司会をする」そのことが頭にあるだけで、挙式も披露宴も心から楽しむことが出来ない方もいらっしゃるでしょう。 「おしゃべり上手だから、お願い!」と、気軽な気持ちで依頼するのはNGです。 それだけの負担を相手に掛けるということを理解した上で依頼すると、そのような軽はずみな言葉は出てこないはず。 誠意を持って、お願いするようにしましょう。
新郎新婦とともに達成感を味わえる面も
プレッシャーが大きいだけでなく、二次会本番ではとても忙しく、新郎新婦と写真を撮ったり、ゆっくり談笑するタイミングもない―― 司会は、大変な仕事です。 でも、二次会が無事終了した暁には、新郎新婦とともに大きな達成感を得ることが出来る仕事でもあります。 この達成感は、司会をした当事者と新郎新婦にしか感じられないもの。 おふたりとの関係も一層深まり、信頼関係という絆で結ばれます。 司会は、本当に大変です。 でも、それ以上に得るものもある仕事なのです。
友人に負荷を掛けない「プロに依頼する」という選択肢
最近は、友人に負担を掛けないために司会のプロに二次会の進行を依頼するカップルも増えています。 「プロに頼むだなんて、すごく費用が掛かりそう」そんなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、実際はそれほどではありません。司会を依頼した友人の二次会参加費やお礼などを考えると、多少支出がアップするという程度。プロを依頼することで、友人の負担が減り、大切な友人たちには皆ゲストとして二次会を楽しんでもらえる――そう考えると、決して高い出費ではありません。
会場を盛り上げる「プロ」の技
「餅は餅屋」という諺がありますが、司会のプロはやはり技があるということが、プロに司会を依頼する最大のメリットと言えるでしょう。 二次会の流れを上手にリードしてくれて、会場を盛り上げたり、感動的なムードにしたりする技は、さすが!としか言いようがありません。 滞りなく進行してくれるので、新郎新婦も時間のことや、盛り上がっていないテーブルがないかなどを気を配らなくても、司会が上手に切り盛りしてくれます。 新郎新婦自身も、安心して二次会を楽しむことが出来る――これが、プロに依頼する最大のメリットと言えるでしょう。
友人ならではのコメントが出てこないのがデメリット
デメリットを挙げるとするならば、やはり友人ならではの思い出話や、おふたりに因んだエピソードが出てこないという点でしょう。 それでも、プロはポイントを押さえるのが上手なので、事前の打ち合わせや、プロフィールシートなどを参照に、上手に場を盛り上げてくれます。 直接自分が立ち会ったわけではなくても「こんなエピソードもおありなんですよね」というように上手に話を広げてくれるので、心配はいりません。 また、友人司会者から出てくるエピソードとは違って、第三者であるプロの司会者から自分たちのエピソードが紹介されると、友人たちもなんとなく嬉しい気持ちになるという面もあります。
プロフェッショナルから芸人まで多彩な人材からチョイス!
最近は、Web上で動画が公開されていたり、ボイスサンプルがアップされていることも多くあります。 そちらで司会者の仕事ぶりを確認の上、依頼することも可能です。 司会として登録されている方たちは、さまざまなイベントで司会をしているベテランから、場を盛り上げることならおまかせ!というような勢いのある芸人まで、多種多彩。 自分たちのイメージする二次会を進行してくれそうな司会の方を、厳選することが可能です。「テレビで見たことがある」そんな芸人が司会に現れたら、ゲストもテンションが上がりますよね。 「司会者も演出のひとつ」と考えて、少し予算を上乗せしてそんな司会を選ぶのもいいかもしれません。 友人に依頼するとしても、プロに依頼するとしても、忘れてはいけないのは新郎新婦のために動いてくれている方たちだという意識です。 「親しい友人だから、やってくれて当たり前」「お金を払っているんだから、このくらいのことは」という姿勢では、素敵な二次会を作り上げるのは難しいでしょう。 人と人とが向かい合い、作り上げていくものが結婚式です。相手を思いやり、感謝する心を忘れずに、二次会の準備を進めてください。そうすれば、きっとあたたかな、思い出深い二次会の時間を過ごすことが出来るに違いありません。